ムーブメントについて

 運動では、「勝てない」とあなたに言ってくる人たちの声を無視することで、勝利を手に入れます。味方(仲間)をオーガナイズ(組織化)し、 自己犠牲を払い、行動し続けるのです。

 運動というのは、怒りや愛のように深い感情を含んだものであり、 社会の大規模な変化への夢や希望によって動かされます。これが運動と呼ばれているのは、そこに勢いと拡大するエネルギーがあるからです。そのように考えると、運動は波のようなものです。いろいろな部分で構成される、 エネルギーの束のようなものです。ひとつのグループやひとつの組織で成り立っているわけではありません。

 

 それぞれのグループにそれぞれの役割があり、独自の方法を用います。しかし、全体に共有されていた思いが、運動と呼べるものを創り上げるのです。そう考えると、運動はときに遠くから見てみると、より簡単に理解できます。自分が運動の真ん中にいるとき、混沌として秩序がないように感じるかもしれません(今運動に参加している私たちはその状況かもしれないです)。

 運動というのは、すっきり整理整頓されたものではないからです。もっとごちゃごちゃしているものです。そして、自分がその中で動いていると、足りないものがたくさんあることを痛感します。ほとんどの人は、運動がまだ小さいときにはそれに気がつきません。その運動の波が十分に大きくなって、初めて人はそれに気がつくのです。これは重要な事実です。なぜなら、私たち一人一人が行なっている一つ一つの行動は、それがその運動のエネルギーと繋がっている限り、どんな行動であれ意味のあるものだからです。上手に運動を理解するには、私たちの行動が社会全体の一部でしかないこと、そして、それでも社会全体を変えうるようなものであることを理解しなければいけません。私たちが社会の一部である限り、私たちはこの社会に影響を与えられるのです。

 

 私たちが地に足をしっかりつけているとき、社会のみんなの愛と魂に語りかけるキャンペーンを構築することができます。私たちの行動が私たちの心から来るとき、社会や政策を決めている人たちの心を変えることができます。強力な戦略は、 私たちが頭だけで考えてしまっているときでなく、想像力に溢れているときに見つけられます。

 

 ここまで、あまり使わないような言葉をたくさん並べてしまいましたが、ここまでで書いたことは本当に大切なことです。ここまで書いたことを通して社会全体を変えていくためには、多くの人の強い思いが必要なんです。だからこそ、この過程であなたが必要です。みんなで日本の社会を変えられるような運動を作っていきたいんです。気候危機を食い止め、私たちの未来を守ることを手伝ってください。この差し迫った気候危機の流れを止めようとしている私たち全員に加わってください。そして、深く、広く、そして、勇敢に自分にとって大切なものを愛し続けてください。