有志のメンバーがCOP27に行くためにクラファンを開始

この度、FFFJapanの有志のメンバーがエジプトで行われるCOP27に参加するためのクラウドファンディングを始めます!

クラウドファンディングは9月30日から開始し、10月30日まで行います!

※COPとは国連気候変動枠組み条約締約国会議の略です。1992年に開かれた国連環境開発会議(地球サミット)以降ほぼ毎年、気候変動問題の解決に向けて世界各国の政策担当者が集まり議論をしています。COP3では京都議定書、COP21ではパリ協定が発効されました。今回のCOP27では、「先進国」から「途上国」への支援の拡充が主な議論になると予想されています。

なぜCOPに行くのか

私たちFFFJapanのメンバーは、昨年グラスゴーで開催されたCOP26に参加しました。現地では、日本政府に直接思いを伝えたり、海外の活動家と一緒にアクションを行ったりしました。

その結果、1.5度目標を合意文書に盛り込むなどの成果を得ることができました。





しかし、日本は依然として石炭火力の利用を継続するなど、対策に遅れをとっています。その間にも、MAPAと呼ばれる人々や地域は、今まさに気候変動の影響を大きく受けています。

MAPAは温室効果ガス排出に対する関与が小さいにもかかわらず、最も大きな被害を受けるという、不平等な立場に置かれています。

※MAPAとは…Most Affected People and Areasの略。気候変動の影響を最も大きく受ける人々や地域のこと。アジア・アフリカ・アマゾンの熱帯・乾燥帯の地域に住む人々に加えて、グローバル・ノースの国々で差別を受ける先住民や有色人種のことを指し、さらにはLGBTQ、女性などを含むこともある。

このような中、2022年11月6日から11月18日にエジプトのシャルム・エル・シェイクでCOP27が開催されます。私たちは現地へ行き、世界各国の指導者に気候変動への本気の対策とMAPAへの公正な支援を強く求めたいと考えています。

FFFJapanは学生を中心とするため、COPに参加するための活動資金(渡航費・宿泊費など)が大きく不足しています。私たちが現地で声を上げるには、皆さんのご協力が必要です。

先進国によるMAPAへの不正義を止める 

これまで、FFF Japan「マイノリティから考える気候正義プロジェクト」では、FFF Bangladeshのメンバーたちと一緒に、日本政府と住友商事がバングラデシュで進める「マタバリ石炭火力発電事業」を止めるために活動してきました。

バングラデシュは、今まさに気候危機の影響を強く受け、多くの命が失われている地域です。世界中で、森林火災や大規模なサイクロン、干ばつなどの気候危機が深刻化している中、新たな石炭火力発電事業を進めることは、気候危機を加速させ、さらに多くの人々の命を奪うことになります。

参考記事:

https://creators.yahoo.co.jp/konishiyuma/0200131727




私たちはFFFBangladeshのメンバーとともに国際的な署名キャンペーンも行っています。

署名リンク:https://www.change.org/StopSumitomo

FFF Bangladeshのメンバーたちは、「私たちは声無き存在ではない。私たちの声が無視されているだけだ」と言っています。バングラデシュをはじめMAPAの声は、先進国内で無視されているのが現状です。

FFFBangladeshのメンバーからのメッセージ…https://youtu.be/2wj-UyMH-Ms

今、私たちアクティビストに求められているのは、こうしたMAPAの人々と、連帯して一緒に「声をあげる」ことだと考えます。COPという国際会議の場は、共に行動を起こすことができる、またとない機会だと考えています。

現地での活動予定

COP期間中は主に2つの活動を行います。

まず、現地では、世界中から集まった活動家と共に、会場の周りでマーチ・アクションを行う予定です。プラカードや掛け声などを用いて、可能な限り多くの政府関係者と接触し、想いを直接伝えたいと考えます。

これまでは、MAPAの活動家とオンラインで連携を取って活動してきましたが、世界に対して強いメッセージを送るためには、やはり直接的な行動が必要だと考えています。ぜひ、エジプトまで行き、一緒にアクションをしたいと思っています。

次に現場から情報を発信する予定です。気候変動の影響を強く懸念している私たちの声(現地に行かない人も含めて)を国際的な場で伝えたいです。また、COPが行われている現地の生の声を、SNSやメディアを使って、日本に発信したいです。帰国後には活動報告会も実施する予定です。

COPでの発信をきっかけに、市民レベルでの気候変動への危機意識を高めることで、継続してアクションが続く環境を形成することができると思います。

展望・ビジョン

今回の目標としては、以下の2つを掲げています。

1 「気候危機の最前線」を現地から発信し、今回のCOPを日本における気候変動ムーブメントを活性化させるきっかけにすること

2 日本のマタバリ石炭火力発電事業を含め、先進国によるMAPAへの気候変動における不正義を完全に止めること

これまでに、マタバリ石炭火力発電事業の拡張事業(3号機及び4号機)については、中止が表明されています。しかし、既に建設がはじまっている1号機と2号機については、継続することになっています。

これからの展望としては、FFF Japanとして、今回のCOP27でMAPAとの直接的な連帯行動を通じて、1号機と2号機を含めた完全中止を求めます。そして、これを皮切りに、MAPAにおける気候不正義を止める活動を進めていきます。

国内では、これまで漠然と気候変動に危機感を持っていた人たちが気候変動の最前線に気づくきっかけを作り、市民運動を活性化させたいと考えています。「1.5℃目標」達成に向けて政府が野心的に取り組むよう、今後も粘り強くアクションをしていきたいです。

気候変動の解決に残された時間は僅かです。パリ協定では、気候変動の悲惨なシナリオを避けるために、世界の平均気温の上昇を1.5℃未満を目指していますが、既に約1.2℃上昇しており、このままでは2030年までに1.5℃に到達すると言われています。

COPという場で声を届けることができるのも、長くはないかもしれません。未来がどのような姿になるかは、今の行動に懸かっています。

私達が現地で声を上げるためには皆さんのご支援が必要です。

目標額は250万円(宿泊代、宿代、現地での移動費)です。

どうか、自然環境を守るため、大切な人の命を守るために、力を貸してください!

*クラウドファンディングのページにつきましては、9月30日に公開しFridays For Future Japanの各SNSでの発信を行います。