【イベント開催!】エジプトCOP27報告会——人権抑圧と気候危機の中での活動から若者たちが見た課題

■概要
 2022年11月、私たちFridays For Future COP派遣プロジェクトのメンバーはエジプト・シナイ半島南部の都市シャルム・エル・シェイクにて、気候変動の国際会議COP27に参加した。

 ところが、今回のエジプトでのCOPはこれまでのものと大きく違った。2014年にクーデタで成立した軍事独裁政権が、「アラブの春」以降の民主化運動を弾圧し、現在も推定6万人もの活動家やジャーナリスト、一般市民が薄暗い監獄の中にいる。会場外では例年のような抗議デモは鳴りを潜め、そこにあったのは尋常ではない数の武装警官の姿だった。私たちも細心の注意を払いながら、現地で行動をしなくてはならなかった。グローバルサウスで活動を行うことの現実をひしひしと感じた。

 そんななかでも、私たちはアジア・アフリカなどで化石燃料事業を進める日本企業や政府に対して、グローバルサウスの活動家たちと共に抗議の声をあげた。

 同時に現地では、これまで共に活動をしてきたバングラデシュやフィリピンといったアジアの活動家たちと交流を深めた。そこでわかったのは、気候変動が日々激化するにもかかわらず、グローバルサウスでは気候活動家たちが迫害を受けている現状だ。それも多くが日本といったグローバルノースの企業や政府が関与する開発事業が行われるなかでだ。

 このイベントでは、エジプトでの活動からわかったこと、グローバルサウスの活動家との交流から見えてきた課題、そして今後「気候正義」を実現するために若い世代が何をできるのかを考えていく。

■プログラム
【第一部】
イントロ 「人権抑圧が行われるエジプトでの活動から見えてきたこと」ー山本健太朗
現地での活動①「現地からグローバルサウスの活動家たちと日本企業の問題を訴える」ー足立心愛
現地での活動②「グローバルサウスの活動家との交流から見えてきた気候運動の課題」ー鴫原宏一朗
メディア向け 質疑応答
【第二部】
・若者向けワークショップ・交流会(30分)
COP27現地派遣メンバーが参加します!

■登壇者プロフィール

足立心愛 – Kokoa Adachi

Fridays For Future Nagoya / Fridays For Future Japan「マイノリティから考える気候正義プロジェクト」
2005年生まれ、名古屋大学教育学部附属高等学校2年
Instagram: @kokoa_adachi

 グレタ・トゥーンベリさんのスクールストライキをきっかけに、気候変動に興味を持つ。フィジーでの留学でグローバルサウスの人々の生活が破壊されているのを目にし、これまで温室効果ガスを排出してきていない人々が気候変動の影響を最も受けてしまう不当な現状を変えようと決意。環境汚染・人権侵害事業を止めるため、MAPA(気候変動の影響を最も受ける人々と地域)の活動家と共に闘う活動に取り組む。

メディア掲載:毎日新聞、朝日新聞、中日新聞、読売新聞等

鴫原宏一朗 – Koichiro Shigihara

Fridays For Future Sendai/Fridays For Future 気候正義プロジェクト
1998年生まれ、東北大学農学研究科修士1年(農業経済学)
Twitter: @koichiro_shigi

 グローバルに広がる貧困・紛争問題・3.11の原発事故などで社会の一部の人・地域に負担が押し付けられる社会構造に矛盾を感じる。仙台を中心に石炭火力、原発、環境破壊を引き起こすバイオマスやメガソーラーの問題に取り組む。国境を超えた企業の環境破壊に対するムーブメントも必要だと感じ、気候正義プロジェクトでマタバリ石炭火力発電事業への抗議行動に取り組んでいる。

執筆記事:『Kokko 「国」と「公」を現場から問い直す情報誌』などに寄稿。

山本健太朗 – Kentaro Yamamoto

Fridays For Future Japan「マイノリティから考える気候正義プロジェクト」代表
1997年、青森県生まれ・神奈川県育ち。ニューヨーク州立大学卒(人類学/医療人類学)。
Twitter: @ken_y97

 気候危機のなかグローバルサウスの人々の命が軽く扱われている現状を変えるために、2021年に「気候正義プロジェクト」を立ち上げる。バングラデシュの活動家と共に、日本によるバングラデシュでの石炭火力発事業の中止を求める国際キャンペーンを進める。

メディア掲載:ロイター(英)、taz(独)、ハンギョレ(韓)、朝日新聞、毎日新聞、ハフポスト日本版等。

司会:荻田航太郎 – Kotaro Ogita (COP27出席)
ファシリテーター:COP27の現地に参加したメンバーがワークショップ・交流会のファシリテーターをやります。
 足立心愛 – Kokoa Adachi
 荻田航太郎 – Kotaro Ogita (@KotaroOgita
 鴫原宏一朗 – Koichiro Shigihara
 清野華那 – Kana Seino(@seino_24
髙田陽平 – Yohei Takata 
 ヒル・ダリア・エイミー – Dahlia Amy Hill(@bridge_dali
 山本健太朗 – Kentaro Yamamoto

■場所
東京会場・・・ふれあい貸し会議室 秋葉原A
東京都千代田区岩本町3丁目11−7 滝上ビル3F西側 (地図
仙台会場・・・仙台市民活動サポートセンター セミナーホール
宮城県仙台市青葉区一番町4丁目1−3 仙台市市民活動サポートセンター(地図
※仙台会場は、会場のキャパシティの都合上、学生・若者のみの参加とさせていただきます。大変申し訳ございませんが、社会人のみなさまには、オンラインでご参加いただければと思います。
オンライン・・・Zoom(リンクは後日お送りいたします。)

■参加費
学生・若者・・・無料
社会人・・・1000円(会場費用や交通費に充てさせていただきます。)
※各会場では、活動のための寄付も受け付けております。

■メディアの方歓迎・・・こちらのイベントはメディアの方にオープンな形で行います。 第一部の最後には、メディアの方向けに質疑応答の時間を設けています。また事前・事後の取材対応も受け付けております。 メディア向けチケットを選択しご来場ください。

■主催:Fridays For Future Japan「マイノリティから考える気候正義プロジェクト」& Fridays For Future COP派遣プロジェクト

■気候正義プロジェクトメンバー募集中!
 2021年にFridays For Futureのメンバーの有志が、グローバルサウスの人々の命が軽視される世界の現状を変えるために気候正義プロジェクトを立ち上げました。10代〜20代のメンバーが中心に、企業による人権侵害と環境破壊の実態告発を進めています。
 2021年夏には、バングラデシュ・マタバリ石炭火力発電事業に反対する国際キャンペーンを開始。2022年秋には、メンバー6人が国連気候変動サミットCO27に参加。
詳細はこちら↓
https://www.fffcop27.org/blog/organizerswanted

※COP派遣のためのクラウドファンディングのリターンの報告会は、1月下旬に別途行います。該当する支援者の方々には後ほど詳細をお送りいたしますので、お待ちください。