若者がCOP26にイギリス・グラスゴーで現地参加

　 10月27日から11月14日にかけて、Fridays For Future Japan(以下FFFJ)のオーガナイザーである若者が現地グラスゴーに赴き、COP26(第26回気候変動枠組条約締約国会議)に参加します。現地には、5名の若者が参加し、国際会議や世界の運動に実際に触れ、また現地でのアクションを通じて、気候変動に対する危機感を政策決定者に届けます。COP期間には、国内でも同日アクションが行われます。また帰国後はここで得た経験を活動報告会やアクションという形で活かしていきます。これに際し、出国前に記者会見も行う予定です。

気候変動の現状

　気候変動の問題はますます深刻化しています。6年前のCOP21で採択されたパリ協定では「世界の平均気温上昇を産業革命前と比較して、2℃より十分低く抑え、1.5℃に抑える努力を追求する」という採択がなされましたが、今年8月に発表されたIPCC第6次評価特別報告書では、「50年に一度の記録的熱波の頻度は、1.5℃上昇で8.6倍、2℃上昇で13.9倍となる」など、地球の平均気温を1.5℃の上昇に抑える必要性がますます高くなっています。こういった気候変動の被害が社会に既に存在する格差を助長させていき、世界の不平等を刻一刻と悪化させていく中、今回のCOPではより一層の温室効果ガスの排出規制を促す協定が結ばれる必要があります。

COP26現地参加について

　したがって、今回のCOPが無益な会議であっては困ります。そこで、FFFJの以下若者5名がCOPの開催地グラスゴー(イギリス)に赴き、現地にて会議の傍聴および様々なアクションを行います。

気候変動問題の国際的な会議において、多くのアクティビストと連携しながら、政策決定者に私たちの声を届け、本当に若者世代の未来を守れるような会議にしていきたいと思います。同時に私たちのアクションを日本に発信していくことで、より多くの日本人にCOPに関心を持たせ、現地で声を上げる若者の姿を届けます。

COPにおける若者の動き

　ここ数年、気候変動においては、若者を中心とする市民の運動が目覚ましく発展しています。前回のCOP25では、若者主体のデモ行進において50万人が参加したと報道されています。そして今回のCOPにおいても、大規模な市民運動が連日のように行われる予定です。私たちは実際の運動に触れることで、このような大規模な気候変動アクションを日本でどう巻き起こすためのヒントを得、日本で拡がりやすいアクションを構想していきます。

↑COP25におけるグレタ・トゥーンベリのスピーチの写真と当日のアクションの写真

同日日本アクションについて

　COP26に際し、世界中の若者が11/6(土)に世界規模の気候アクションを計画しています。日本も、同日アクションを開催します。詳しくは記者会見の際にお知らせします。

　また今回のプロジェクト・アクションに際し、以下の日程で記者会見、および帰国後の記者会見を行います。

事前報告(記者会見)

　COP26に出国する前に、現地の参加メンバーおよび国内アクションの運営メンバーが記者会見を開きます。

活動報告会

　活動報告会に関しましては、後日改めてプレスリリースでお知らせいたします。

Fridays For Future Japanとは

　Fridays For Future はスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリの活動が波及した世界中の若者による気候変動のムーブメントです。FFFJは日本各地のFFFの活動をサポートし、また国政に対して積極的なアクションを行っています。